寝室部屋の中

読み物ではなく記録。脳内ディベート書記blog

7万円ベッドの元彼女と精神病の私

まだ出会ったばかりの頃「人間不信なんだ。特に女」と言っていた彼は、私と出会った事によってより一層女不審になる運命となってしまった。
一見すると裏切られた側の私が失ったのは、私を愛していなかった男ただ一人。それのみ。

「人を恨んで生きても自分が辛いだろう」
私にそんな言葉を迷いなく吐いてくる者など、どんな関係性であったにせよその瞬間にただの隣人と化す。

私なら、愛する人が怨むものなら一緒に恨んでみせる。代わりに殴ってきてやろうかと言いたくなる。でも私が愛する人達は私をなだめることにしか注力しない役立たず。
そうかと思えばひょんなことから私の腹の中を知った真の隣人が「あなたはもう楽になって、もっと自分の為に生きてください」なんていう始末。そして何を言ってくれても真の隣人は隣人でしかなく、私は私を愛していないものに執着したままもがき苦しみ、私はほんとに不幸がよく似合うなぁと、今にも床下に溶けていきそうなみじめな表情の自分を見て、ここまでくると誇りだとさえおもった。
自分に嘘をつくくらいなら、いっそ醜い醜いと笑われている方が私にとってはよっぽど正義なのである。